ざくろです。
FXをはじめとした投資・投機を始められる方ならば、誰もが一度は憧れるであろう専業トレーダーという存在。
界隈のSNSなどを見ていても専業トレーダーになりたいという方は非常に多いように見受けられます。
この記事を書いている私は2018年より前職の会社を辞め、今まで専業トレーダーとして生活しています。
約2年間の専業生活の中で感じていることは、おそらく周りが思うほど専業トレーダーは幸せではないということです。
今回は、専業トレーダーである私が、専業トレーダーを目指す方に向けて、専業トレーダーをおすすめしない理由を解説していこうと思います。
専業トレーダーをおすすめしない理由
メンタル的にきつい場面が多い

専業トレーダーのイメージといえば、椅子に座ったままボタン一つで何百万円と稼ぎだす人を想像するかもしれません。
これは間違いではないです。私でも日利で100万越え、もっといい時だと1回のトレードで100万越えの収益をたたき出す・・・こともあります。
もっと資金力のあるトレーダーならば数千万、数億といったような利益をだす方もいるでしょう。
ただし、当たり前ですが、その逆の結果となることも多々あるのが現実です。
トレーダーという仕事の特徴として、損をする可能性があるというのが他の仕事とは異なる点だと思います。
数十万という含み損を抱えているときや大きく負けてしまったときなどはかなりメンタルやられます。
専業ですとトレード収益に頼って生活しているわけですから、兼業の方に比べて絶望感マシマシです。
私は現在独身ですが、とてもじゃないですが人を養いながら今の生活は耐えられないと思います・・・。
この問題は専業になる際には必ずついて回る問題なので、慎重に判断することをおすすめします。(私がブログを始めたのもここの理由が大きかったりします)
時間はある。ストレスもない。けど、退屈

専業トレーダーは会社に行きません。
なので時間はたっぷりとあります。
トレードスタイルにもよるかもしれませんが、早起きする必要もありません。
サラリーマンのように仕事の責任やプレッシャーもなければ、怒られるようなこともないし、人間関係に悩むこともありません。
・・・とここまで聞くとやっぱり専業っていいな!と思われるかもしれませんが、
この生活も長く続くと退屈になってきます。
どこかでトレードする時間をとるにしろ、かなりの時間を持て余すので人によってはきついと思います。
周りの人間はほとんど働いているので、いつでも会ってくれるような友人もいません。
私は家でも全然一日中過ごせるタイプの人間ですが、たまにこの生活が何年も続くことを想像するとぞっとすることがあります。
コロナで仕事が休業になったり、リモートワークに移行してから鬱になる方が増えたというようなニュースがありましたが、専業トレーダーは毎日こんな感じ、というのがわかりやすいでしょうか。
トレーダーとして長く生き残るにはトレードスキルももちろん、こういったものに対する耐性?バイタリティ?が意外と必要だと思います。
社会的信用が薄い

もう一つ専業トレーダーがおすすめできない理由として、社会的信用が薄いということが挙げられます。
これに関しては世のフリーランスの方も同じような感じではないかと推測しますが、トレーダーは会社員として圧倒的に信用が薄いです。
ローンを組む際、賃貸契約を結ぶ際、クレジットカードを作る際など、生活の中では意外と審査を受ける場面は多いです。
こういうとき、トレーダーだとかなりの確率で審査通りません。それは信用がないからです。
会社員時代にこういった審査をなるべくすますか、法人化すれば大丈夫なようですね。
専業トレーダーになる際には勢いでなるのではなく、こういった問題もついて回ることを覚えておきましょう。
ちなみに、こういった意味での信用はもちろん、知り合った人からの目が冷たかったりすることも覚えておくといいでしょう。
大抵の場合、トレーダーやっていると話しても「何やってるかよくわからない人」とか、「ギャンブラー」と思われがちです。(笑)
まとめ
専業トレーダーでいることのつらさを自身の生活を振り返ってまとめてみました。
なってみると意外としんどいなって感じですね。個人的には。
一番いいのは、安定した収益を得ながら、それなりに人とかかわりながら生活できる兼業トレーダーですね。今となってはうらやましいです。
もちろんそれでも自分は専業トレーダーになりたいんや!という方がいるのならそれは頑張ってほしいと思いますが、
多少稼げるようになったからといっていきおいで仕事を辞めてしまうのはやめたほうがいいですよ。